社会福祉法人 熊本市手をつなぐ育成会   

  
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 熊本市手をつなぐ育成会は、66年の長期にわたり、障がいのある子どもやその親、家族の幸せと安心を願って活動を続けてきた知的障がい児・者の親の会です。






  
       

手をつなぐ育成会法人本部及び各事業所の事業計画 
  
    ※本部以外の各事業所については、基本方針のみを本文に記載。その他は、各事業所ごとにpdfで掲載。


令和5年度 事業行計画

 Ⅰ 法人本部 

◎基本方針
 新型コロナウィルスの感染拡大が始まって4年目を迎え、令和5年(2023年)5月に新型コロナウィルス感染症は、感染症予防法における5類相当へ変更されるなど、コロナと共存するいわゆる「ウィズコロナ」の方向に進んで行くものと思われる。マスクの着用も緩和され、個人の判断にゆだねると言われているが、基礎疾患のある方も利用されている事業所を持つ育成会としては、利用者の安全を第一に考え、今後も感染状況を見ながら事業を展開していかなければならないと考えている。

 運動体においては、昨年度後半から少しずつ集まる機会も増え、研修会も3回行うことができた。
 昨年8月の定期大会では対面と録画によるYouTube配信も併用して開催することで、会員以外の方にも育成会を知っていただくきっかけにはなったが、今後も、定期大会の在り方も含め開催方法や内容なども検討する必要があると考える。
 コロナ禍にあって、会員同士が顔を合わせ、世間話をしながら悩みを共有したり、その解決の糸口を見つけたりしていくことこそが育成会活動の原点だと、改めて感じている。今年もコロナウィルスの感染状況を見ながらではあるが、できるだけ集まれる機会を増やし、会員一人一人の悩みを共有し、それを大きな声にして知的障がいるある人やその家族の思いを世の中に発信していきたいと思っている。

 事業体においては、令和3年策定の「中長期ビジョン」の柱の一つに掲げた日中サービス支援型のグループホームの実現について、本年1月末、しょうぶの里南側の土地を取得したことで実現に向けて大きな一歩を踏み出すことができた。
 しかしながら、コロナ禍でこの3年間、どの事業所も収益が悪化し、令和4年度は法人の事業所全体でも赤字となった。法人運営費や他の事業所の赤字補填の繰入れなどのため、しょうぶの里では、施設改修の積立ができないだけでなく積立を取り崩さざるを得ない状況となっている。さらに、第二ぎんなん作業所の老朽化も深刻だが資金不足のため新築は先延ばしになっており、グループホーム建設も含めた莫大な資金の調達が大きな課題となっている。

【重点課題】
1.中長期プランを基にした実現に向けた取り組み 
(1) SNSを活用した育成会活動発信の拡大
(2) 次世代を担う職員の育成のための研修や人事交流の実施
(3) 日中サービス支援型グループホームの研究、検討(継続)
(4)障がい児やその家族を支える事業の検討(継続)

2.育成会活動の課題と活性化に向けた具体的方策の実行
(1) 集合式研修とオンライン研修を合体させた研修
  ➀ 学齢期世代の親御さん向け
  ・療育懇談会、学校卒業後の将来の見える研修会の継続・拡大
  ・TwitterやFacebook、LINEなどのSNSを使った個別相談会の実施
  ② 高齢親子向け
   ・昨年度に引き続き、親亡き後を親あるうちに考えるための研修会の開催
  ③ 本人向け
   ・本人活動『つなごう会』の実施と本人の活躍の場の拡大の検証
  ④ 会員のための福利厚生としての育成会の保険の情報提供
(2) 家族や本人を支えるための活動の充実(継続)
 ・会員対応を迅速に行うためのネットワークの整備
 ・育成会活動の協力者となる人材の発掘
 ・行政、教育機関との意見交換会を通じて信頼強化、要望実現に向けた取り組み   
 ・月例座談会「先輩教えて(学校部)」「ちょっと聞いてよ(成人部)」のより参加しやすい実施方法の検討及び出張型座談会の計画、実施 

3.育成会活動の理解拡大・情報発
 ・知的障がいを知ってもらうための疑似体験ワークショップの開催
 ・全国育成会機関誌「手つなぐ」の会員への購読推進と活用の取り組み 
 ・市育成会広報紙「くまもと手をつなぐ」の発刊(3回)、各種情報の提供
 ・ホームページやSNSを活用した情報発信と充実
 
4.利用者を支える事業所職員を支える
 ・職員全体研修会(年1回)と昨年度よりスタートさせた「階層別研修」の充実
 ・法人内・外の事業所間での職員の体験人事交流等の実施
 ・人事異動の実施


※ 
法人本部 令和5年度事業計画(pdf)



 Ⅱ 障がい者入所支援 「しょうぶの里」(入所支援、生活介護、短期入所)
1 運営の基本理念・方針
 しょうぶの里は、熊本市手をつなぐ育成会が、平成13年に設立した障害者支援施設で、現在は、施設入所支援、生活介護、短期入所、日中一時支援A型事業等の福祉サービスを提供するほか、グループホーム、生活困難者レスキュー事業など、障がいのある人の地域生活の拠点としての機能を有する。

(1)基本理念
  ① 「親の思いに応える」
   ・会員の熱い思いと永年の努力で実現。会員や関係者の期待や信頼に応える。
  ② 「主役は利用者さん」
   ・本人さんの意思や人権・人格を尊重、豊かで幸せな生活が送られるよう、誠実で丁寧、温かみのある質の高い支援を行う。
  ③ 「互いを思いやり支え合う家族のような関係」
   ・家族より長い時間を一緒に過ごす利用者さんと職員は、家族のような関係でありたい。
  ④ 「アート活動に重点」
   ・開設以来の取組。利用者さん一人一人のやりたいこと、好きなことから生まれたアートを大切にする。
   ・アート活動を通して培われた利用者さんとの和やかな関係を大切にする。
   (数々の作品展に入選、アールブリュット作家として活躍、企業のカレンダーや包装紙に採用されたりと活躍の場が拡大。)

(2)基本方針 (※「目指す事業所像、職員像」)
[目指す事業所像]
  ① 利用者さんや家族・保護者の思いや意向を尊重した運営を行う事業所。
  ② 家族や関係者、会員等の願いや期待に応えられる事業所。
  ③ 積極的な情報発信と、開かれた事業所。
[目指す職員像]
  ① 水平の関係で、利用者さんの意思や人権・人格を尊重、丁寧で誠実、温かみのある支援に徹する。
  ② 支援の質の向上を目指し、日々、自己研鑽に努力する。
  ③ 育成会事業所としての期待や信頼に応えられる倫理観や人権感覚を持つ。

(3)今年度の取組の方針
[昨今の経営状況及び「中長期計画・ビジョン」の実現に向けて]

  ①令和2年2月からの新型コロナウィルス感染拡大により、ここ3年間は、短期入所・日中一時支援等を停止する期間が長くなり、収益が大幅に減少している。他の法人の事業所も同様に、コロナ禍の影響や利用者減少等により軒並み収益が悪化して、法人全体では赤字の決算となり、収益の改善が急務となっている。
 しょうぶの里においても、今後必要となる施設の大規模改修やエアコン等の設備の更新に加えて、法人の「中長期計画・ビジョン」に掲げる計画の実現に向け、新型コロナウィルス感染症の状況を見ながら、短期入所・日中一時支援等の再開、グループホームの入居者増、経費節減等による収益の改善を目指す。
  ②現在、しょうぶの里には、定員の1.9倍の59人の待機者がいる。入所施設の新設・増員ができない中、入所に代わる子どもを安心して預けられるグループホーム(日中サービス支援型グループホーム)開設へのニーズは高い。
 このような会内外からのニーズに応えるため、令和3年3月に取りまとめた「中長期計画・ビジョン」では、日中サービス支援型グループホームを「5年以内の開設」と記載しており、これを受け、令和5年1月にしょうぶの里南側に土地を取得した。この後は、できるだけ早い開設に向け、資金計画を含めた検討が必要である。

[今年度の取組の方針]
  ①昨年度、初めて第三者評価を受けた。評価結果は5月頃に出る予定だが、結果を事業所の運営や利用者さんへの具体的な支援等に反映させ、コンプライアンスや現代感覚に基づく運営と支援の質の向上、充実に努める。
  ②令和2年度にまとめた育成会の「中長期計画・ビジョン」の実現に向けて積極的に取り組み、着実な計画の達成に努める。

[新型コロナウィルス感染症への対応、コロナ禍での対応]
  ①新型コロナウィルス感染症は、5月8日よりインフルエンザウィルスと同じ第5類に移行、その前の3月13日からマスク着用は「個人の判断」となるが、いったんウィルスが入り込めば、大規模なクラスターが避けられない入所の支援施設として、施設内では、今までどおりのマスク着用を継続するとともに、必要な感染防止対策に努める。
  ②5年度も、新型コロナウィルス感染症による行事や利用者の日中活動、しょうぶの里の事業活動への大きな影響や制約が想定されるが、職員で知恵やアイデアを出し合い工夫しながら、実施可能な活動や楽しめる活動を少しでも拡げ、利用者さんの豊かな生活を目指したい。
  ③これまでの3年間と同様、利用者さんの外泊や自宅への外出・面会等は、新型コロナウィルスの感染状況を見ながら、柔軟に対応する。
  ④コロナ禍での実施はなかなか難しいが、地域社会で豊かな生活を営むことができるよう、地域との連携を大切にするとともに、地域貢献に努める。


しょうぶの里 令和5年度事業計画(pdf)


 Ⅲ 就労継続支援B型事業 「第二ぎんなん作業所」
1 運営の基本方針
  知的に障がいのある人たちの地域における「働く場、生きがいづくりの場」として、熊本市手をつなぐ育成会が昭和59年に設立した第二ぎんなん作業所は、苦労の多い無認可の時代を経て、平成15年から小規模通所授産施設となり、その後、平成19年から就労継続支援B型事業所の指定を受け現在に至っている。
 当作業所は、「地域で安心して暮らす」という願いを踏まえ、事業所等への就労が困難な知的に障がいのある人に生産活動やその他の活動を提供し、日常生活や社会生活の自立と社会参加の拡大を図ることを目的とする。
 その際、利用者の人権・人格を尊重するとともに、本人・保護者のニーズや実態に即したより丁寧な利用者本位の運営・支援、福祉サービスの提供をめざす。



第二ぎんなん作業所 令和5年度事業計画(pdf)


 Ⅳ グループホーム 「ぎんなん」「千金甲」「あいりす」
1 運営の基本方針
 ・入居者が共同して自立した日常生活や社会生活を営むことができるよう、食事の提供、相談、その他必要な日常生活上の援助を行う。
 ・入居者の意思及び人格を尊重して温かい人間関係を醸成し、楽しく共同生活が送られるよう支援を行う。
 ・入居者の実態や生活の状況に応じて、ホーム内で勉強会等を実施する。
 ・日常的な支援の担い手である世話人さんとのコミュニケーションを深める。


※しょうぶの里 令和5年度事業計画(pdf)



 Ⅴ 障害児通所支援事業所 子ども育ちの家「て・い・く」
 運営の基本方針
 子ども育ちの家「て・い・く」は平成29年に開所し、今年9月には指定6年目の更新を迎える。令和3年4月、利用者のニーズに応えるため定員を2倍の20人に増やした。併せて、児童発達支援事業所を城山下代に移転し、療育の内容を充実させるための環境づくりに取り組んだ。令和4年4月、地域活動支援事業、日中一時支援(A型)の指定を受け事務所を空き地に移動した。令和5年度は昨年の業績等を踏まえさらに運営面の改善を図る。
 コロナ感染症は幼・保育園及び小・中・高等学校、特別支援学校から通ってくる利用者にも感染が拡大した。特に昨年末は大幅な利用者減に伴い、厳しい運営を余儀なくされた。よって、令和5年度は運営の安定化を図るため、多機能事業所通して再度定員を見直し、地域活動支援事業と合わせて3事業の充実に向けて取り組む。
 障害児通所支援事業所の利用希望者は年々増加の一途を辿っており、児童福祉法に基づく事業所通しての適切な運営や具体的な支援の質が改めて見直されようとしている。 
 「て・い・く」は熊本市手をつなぐ育成会の事業所通して、その実績と理念に基づいた魅力あるサービスの提供に努める。



子ども育ちの家 「て・い・く」 令和5年度事業計画


 Ⅵ 育成会相談支援センター「手と手」
1 運営の基本方針
 本事業所は、①育成会が運営する相談支援事業所ということが分かる、②育成会事業所にふさわしくかつ親しみのある名前にするため、令和5年1月より、名称を育成会相談支援センター「手と手」に改めた。今まで以上に、人と人とが手をつなぎ安心と幸福をめざし、愛される相談支援事業所にしたいと考えている。
 その育成会の相談支援事業所として、以下を方針とする。
 ①障がいのある本人の意思や人格を尊重するとともに、常に本人、保護者・ご家族に寄り添い、安心して地域生活が営めることを第一に相談支援を行う。
 ②丁寧で誠実、温かみのある相談支援に努める。
 ③本人、保護者・家族の希望や選択に基づき、教育、福祉、就労、保健、医療、療育等のサービスを総合的に効率よく提供することをめざす。
 ④育成会のネットワークをフルに活用し、教育、福祉、就労、保健、医療、療育等の関係機関と密接な連携を取って支援を行う。
 ⑤継続的な相談支援により、障がいのある人の自立と社会参加促進を図る。


地育成会相談支援センター「手と手」 令和5年度事業計画
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《育成会事業所へのリンク》
障がい者支援施設  しょうぶの里
就労継続支援B型事業  第二ぎんなん作業所グループホーム  ぎんなんグループホーム  千 金 甲グループホーム  あいりす障がい児通所支援事業所  子ども育ちの家「て・い・く」
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