熊本市手をつなぐ育成会は、60年以上の長期にわたり、障がいのある子どもやその親、家族の幸せと安心を願って活動を続けてきた知的障がい児・者の親の会です。


社会福祉法人 熊本市手をつなぐ育成会 








     熊本のシンボル 熊本城 〜 熊本地震からの復興をめざして 心一つに、力を合わせて 〜

会長あいさつ
                                         
                                              
                                 社会福祉法人 熊本市手をつなぐ育成会 
                                           会長  川村 隼秋

 熊本市手をつなぐ育成会は、昭和31年(1956年)5月、熊本手をつなぐ親の会、熊本県特殊児童後援会として設立されました。当時の記録によると、「会員は一般有志を含めて50人足らずで、発足に要した費用はバザーなどの益金でまかなわれました。」とあり、役員は、会長に林田正治前熊本市長、副会長2名は熊本市教育委員と熊本市衛生局長、顧問には熊本県知事、熊本市長、熊本大学学長、同教育学部長、熊本市会議員の5名が就任されています。
 また、設立半年後には、全日本育成会との共催で、「山下清作品展(6日間)」と講演会、相談会を実施し、知的障害児の理解と育成会の存在を広めたとなっています。
 さて、創立以来61年、熊本市をはじめ熊本市教育委員会及び関係機関のご指導、ご支援はもとより、多くの先輩方のご尽力と我が子の幸せを願う会員の熱い思いが、幾多の困難を乗り越え、今日の育成会発展の基礎を築いてこられたものであります。

 平成28年7月30日開催予定の創立60周年記念大会は、4月に起きた熊本地震により、予定した会場の損壊や長引く余震のため、やむなく中止となりました。
 「障害者差別解消法」は、地震の前の4月1日に施行され、熊本県の「障害のある人もない人も共に生きる熊本づくり条例」は5年前に施行されていますが、今回の地震では、障害者に対する合理的配慮がなされなかったとの意見や問題提起がありました。差別や偏見の無い、共に生きる社会実現のため、差別解消法や共に生きる熊本づくり条例の周知徹底を図るため、更なる取組みが必要です。
 7月には、神奈川県相模原市の「津久井やまゆり園」で、入所者19名が殺され、27人が重軽傷を負うという、いまだかつてない悲惨な事件が起き、容疑者は施設の元職員であることに、怒りと驚きと悲しみに心が震えました。「障害者は生きる価値がない」という偏見と差別による残酷で理不尽な凶行の背景には一体何があったのか、徹底した真相解明が必要であると同時に、私たちは、「すべての命がかけがえのないものであること」を胸に刻み、共生社会の実現に向かって発信していかなければなりません。

 さて、この60年間に時代は大きく変わりました。知的障がい児の教育は、育成会運動の原点であります。障害者権利条約と障害者差別解消法を見据えた「インクルーシブ教育の構築」が進められ、子ども一人ひとりの学習権を保障する観点から、通常の学級、通級による指導、特別支援学級、特別支援学校といった多様な学びの場が用意され、障がいのある子どもたちがそれぞれの学びの場で包み込まれ、合理的配慮のもとに、そのニーズに応じて共に学ぶ教育が実施されております。
 また、長年の念願でありました、高等部を対象とした、「熊本市立平成さくら支援学校」が、4月1日に開校されました。心からよろこびと感謝を申し上げるとともに、小・中学部の特別支援学校の早期実現を切に願っております。
 福祉の面では、障害者権利条約を見据えて、様々な制度の改革や法律の整備が行われました。
 障害者総合支援法の3年後の見直しや附帯決議による親亡き後の住まいの問題、高齢化対策、意思決定支援など多くの課題が検討されています。
 育成会の事業として、就労支援B型の「第二ぎんなん作業所」、入所、短期入所、生活介護の「しょうぶの里」、グループホーム「ぎんなん」、「千金甲」、「あいりす」相談支援の「地域生活支援センターぎんなん」を運営しています。これらの事業は会員の要望に応え、育成会ならではの特色を活かし、本部事務局を中心とする一体運営を行い、本人活動「つなごう会」の支援も行っています。
 今後の課題として、第二ぎんなん作業所の老朽化対策、親亡き後の支援や学童保育など、地域生活支援拠点事業の構築を目指していますが、会員のみなさまのご意見とご支援をお願いします。

             ※平成29年度熊本市手をつなぐ育成会定期大会(H29.7.8)冊子から






私たち、手をつなぐ育成会とは

1 私たちの会の歩み
 私たちの会は、昭和27年に知的障がいのあるわが子を特殊学級に入れてその成長を喜ぶとともに、すべての子にその喜びを分かちたいと願う東京の3人の母の呼びかけで始まりました。
 熊本では、その4年後の昭和31年に「熊本市手をつなぐ親の会」が結成され、以来、60年以上にわたって、特殊学級の増設や養護学校の設置をはじめとして、制度の創設・充実・発展、障がい者理解の拡大など、知的に障がいのある子どもと親、家族の幸せと安心のために、重要な役割を果たしてきました。
 昭和50年には、社会福祉法人「熊本市精神薄弱者育成会」として認可を受けました。現在は、会の名称を社会福祉法人「熊本市手をつなぐ育成会」と改め、本人と保護者を中心に、支援していただく関係者のみなさん方と共に、手をつなぎあって知的障がい者の福祉の更なる向上に取り組んでいます。

2 私たちの会の会員 
 会員は、正会員と賛助会員(法人を含む。)で成り立っています。
 正会員は、知的に障がいのある本人とその保護者で、会の中心になって活動します。保護者は、障がいのある子どもの年齢によって、学校部(小・中・高)と成人部に所属し、それぞれの立場で会の運営に協力し合っています。(社会貢献事業を行う立場から非課税世帯からは会費をいただいておりません。)
 賛助会員は、この会の目的に賛同し、会の運営を精神的、財政的に支援してくださる方々です。

3 会の機能と役割 
会には、大きく分けて3つの機能と役割があります。
(1)運動の推進
 会員の声を、行政や地域社会に伝える窓口としての機能です。
 行政への陳情や要望書の提出、署名活動の実施、講演会や定期大会の開催などです。これら活動の結果が、新しい法律の制定や改正、制度の新設や充実、特別支援学校や特別支援学級の設置などへとつながっています。

(2)会が主体となって行う事業
 社会福祉法人である育成会が行う、入所支援施設や就労支援、地域活動支援、グループホーム、相談支援事業等の運営です。
 昨今では、規制緩和によりさまざまな業種の企業が福祉サービスに参入しつつありますが、真に利用者や保護者の立場で運営する育成会の事業所ならではの心配りを行い、信頼感や安心感が持てる取組を行っています。

@障がい者支援施設 「しょうぶの里」
●入所支援
 利用者一人一人が豊かな暮らしと生きがいのある里での生活が送れるよう、血の通った温かいサービスの提供に努めるとともに、地域に開かれた運営をめざしています。
●生活介護
 利用者が文化的活動や機能訓練を行いながら、利用時間を楽しく過ごして、生きがいのある社会生活が送れるよう支援します。送迎・給食・入浴サービもあります。
●短期入所(ショートステイ)、日中一時保護
 障がいのある人の地域在宅支援の一環として、ショートステイや一時保護を行います。

A就労継続支援B型事業 「第二ぎんなん作業所」
 「地域で安心して暮らす」という願いを大切にして、通常の事業所等への就労が困難な知的に障がいのある方に、生産活動やその他の活動を提供し、一人一人の要望やニーズに応じた適切な支援を行い、日常生活や社会生活の自立と社会参加の拡大を図ることをめざしています。

B地域生活支援センター 「ぎんなん」
●指定特定相談支援事業
●指定障害児相談支援事業
 障がいのある本人または子どもさんの保護者の希望や選択に基づき、適切な保健、医療、福祉、就労支援、教育等のサービスが、総合的かつ効率的に提供されるよう配慮するとともに、継続的な相談支援を行うことにより、障がいのある人の「自立」と「社会参加促進」を図ります。
 障がいのある人本人の意思及び人格を尊重し、常に本人の立場に立ちながら、安心して日常生活または社会生活を営むことができることを最重視しています。

Cグループホーム(共同生活援助事業)の運営
 グループホームで共同生活を営む利用者に対し、食事の提供、相談、その他の援助サービスを提供します。常に利用者の立場に立った運営をめざしています。
●グループホーム「千金甲」
●グループホーム「ぎんなん」
●グループホーム「あいりす」

D障害児通所支援事業(平成29年9月事業開始)
●児童発達支援事業 (就学前までの乳幼児が対象)
●放課後等ディサービス事業(就学後の6歳から18歳までの児童生徒が対象) 
※熊本市手をつなぐ育成会の療育活動の拠点としての位置付けを考えています。

(3)会員の自助システム 
子育てから学齢期、卒業後の進路問題、加齢化問題など、親同士の相談や話し合い、先輩からの経験談など、会員同士の助け合い、支えあいの機能です。
●成人部「ちょっと聞いてよ!」
 学校部「先輩教えて!!」
●本人部「つなごう会」 学校を卒業した知的に障がいのある本人さんの活動の場です。毎月1回、ボウリング、旅行、趣味の活動などを実施しています。

3 その他の活動
●啓発活動
 機関紙「手をつなぐ」の普及。心のとも運動(えんぴつ販売)。その他、知的に障がいのある児・者への理解を深めるための運動を展開しています。
●広報活動
 ・広報誌「くまもと手をつなぐ」の発行
 ・ホームページによる情報の提供(http://www.s-ikuseikai.com/)
●社会貢献
 ・会費免除(要保護、準保護世帯)
 ・生活困難者へのレスキュー事業
                                









熊本市手をつなぐ育成会の理念

 一  障がいのある人の尊厳と基本的人権の尊重、その人らしい生活の実現をめざします。

 一  自立・・・・障がいのある人の「働く」「暮らす」の支援の充実をはかり、あらゆる機会が平等に保障され、当たり
        前に地域で暮らしていける環境づくりをめざします。

 一  共生・・・・障がいがある人もない人も互いに助け合い、共に生きる社会の実現をめざします。

 一  社会貢献・・・・福祉の受け手としてだけでなく、障がいがあっても地域や社会に貢献し、一人の人間としての役割を
        果たせる人づくりをめざします。

 一  家族支援・・・・障がいのある人にとって、最も身近な社会資源であり、安らぎの場としての家族の支援をめざします。



手をつなぐ母の歌
        
      久富吉晴 作詞/作曲

    


1 熱き希いに活きる人
  幾とせ重ねて今もなお
  共に語らんまこともて 
  手と手をつなぐ母われら

2 深き希いに活きる人
  行く手を望みて倖せを
  共に拓かんまこともて
  手と手をつなぐ母われら

3 同じ希いに活きる人
  光のさしそう母の座を
  共に頒たんまこともて
  手と手をつなぐ母われら

























































  


社会福祉法人 
熊本市手をつなぐ育成会

〒860-0004
熊本市中央区新町2丁目4-27
熊本市健康センター新町分室内

  会長   川村 隼秋

TEL 096-352-0010
FAX 096-352-1459
E-mail:k@s-ikuseikai.com

最終更新日 平成29年11月14日